2003

クラレンドルボルドー・ルージュ

クラレンドルボルドー・ルージュにはジャムのような濃縮感はなく、バランスとエレガンスが感じられます。この赤ワインの繊細な個性とストラクチャーは、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フランという3つの伝統品種のブレンドから生み出されます。各品種の特性をブレンドすることにより、ドメーヌ・クラレンス・ディロンの醸造家とクラレンス・ディロンのスタッフは完璧に調和のとれたワインを創り上げるのです。

テイスティングノート

クラレンドルボルドー・ルージュ2003年の色調は深みのある紫色です。カシス、ベリー、リコリスの香りのほかに、ほのかなスパイスとバニラ、コーヒーとブラックチョコレートのニュアンスが感じられます。調和のとれたボディ感に続いて深い味わいと柔らかいタンニンが感じられ、テクスチャーとふくよかさのある余韻が長く残ります。

天候

2003年が、天候の面で極めて異例な年だったのは疑うべくもありません。降水量に関しては、4月から9月までの期間で過去最低となった1961年の258mmの記録を更新こそしませんでしたが、263mmとかなり近いものでした。この6カ月間に関して、過去100年の平均降水量は410mm、最も雨の多かった1992年は697mmです。いっぽう気温に関しては、2003年はあらゆる点で記録破りの年でした。