2010

クラレンドルボルドー・ブラン

クラレンドルボルドー・ブランは、ドメーヌ・クラレンス・ディロンの白ワインが備えた繊細なストラクチャーから着想を得て生まれました。希少で傑出した従兄弟たち特有の神秘性が、クラレンドルボルドー・ブランにも脈打っています。クラレンドルボルドー・ブランはセミヨンとソーヴィニョン・ブランという2種類のボルドー伝統品種の精妙なブレンドによって生まれます。年によっては華やかなミュスカデルが加わります。

テイスティングノート

クラレンドルボルドー・ブラン2010年は豊潤で上品なアロマとほどよい酸を備えています。色調はペールイエローで、セミヨンとソーヴィニョン・ブラン由来のアロマティックな爽やかさが感じられます。ブーケはグレープフルーツとアカシアの花が強く香ります。口に含むと非常になめらかで様々な風味が感じられるほか、熟した桃とアプリコットのような口当たりがあります。魅力的なミネラル感もありますが、このワインの持ち味はフルーティな凝縮感です。後味が非常に長く、全体的に凝縮しており、ストラクチャーのしっかりした、風味の良いワインです。

天候

厳冬に続いて4月から5月にかけて冷涼だったため、2010年の萌芽は例年より遅く始まりました。生育期はかなり順調に始まりましたが、開花時に若干の結実不良が起こったため、例年より遅いスタートとなりました。このため、自然と果実が凝縮されて、均質で優れたブドウが生まれました。

夏が暑く乾燥しており、幸い病害に見舞われなかったため、青摘みはほとんど行いませんでした。秋もすばらしい天候に恵まれ、冷涼な天気のもと理想的な成熟へとつながりました。