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2025年ヴィンテージの収穫に体現されたクラレンドルのサヴォア·フェール(職人の叡智)

クラレンドルのオペレーション・ディレクターかつ醸造学者でもあるナタリー・バソ=ドゥルカンの指揮のもと、2025年のボルドーの収穫は8月中旬から10月中旬にかけて進められました。ペサック=レオニャンの白ワイン用ブドウに始まり、続いてロゼ用の早熟赤品種が摘まれ、その後は週を追うごとにメルローやカベルネが収穫期を迎えました。最後はメドックにおける最晩熟の区画で幕を閉じ、今年の収穫は例年に比べ早いスタートを切り、収量こそ控えめながらも、驚くほど高品質なブドウが実を結びました。

シャンパーニュの手法を踏襲する

シャンパーニュのワイン醸造工程と同様に、クラレンドルではどのヴィンテージでも完璧なブレンドを生み出すために、地元のワイン農家と協力して最上区画のみを厳選しています。最良のブドウを確実に選び、ヴィンテージごとに安定した品質を保証するためです。このように気候に応じて、毎年最上質のブドウを選択できる戦略こそが、クラレンドルを卓越した存在たらしめています。

 

さらに、提携ワイン農家も厳選しています。事業本部長であり醸造を担当するナタリー·バソ·ドウォーキンは、2005年のクラレンドル設立以来、長年にわたってワイン農家との信頼関係を大切に育んできました。

 「ボルドーの収穫期は、いつも活気と喜び、そして人々の絆にあふれています。昨年、モンターニュ・サンテミリオンのパートナーシャトーを訪れた際、収穫の合間にご家族から昼食に招かれました。庭先のテーブルには三世代が揃い、何十ものヴィンテージを見守ってきた祖父母から、家業を継ぎ始めたばかりの息子まで、世代を超えて笑顔が広がっていました。心のこもった家庭料理と笑い声、思い出話、そしてグラスを満たすワイン。その温かなもてなしは、ボルドーの収穫が象徴する精神そのものです。ブドウだけでなく、人と人とが結び合う、その絆こそが収穫の本質なのです。」

 

ナタリー·バソ·ドウォーキン 事業本部長兼醸造責任者

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